更新情報大阪府立佐野高等学校で校内研修担当
10月9日(木)大阪府立佐野高等学校で、近隣の小中学校、高等学校の校長・教員を含む約80名を対象に
学習する(意欲を高める授業)空間づくり~「伝える」から「伝わる」へ というテーマで、
「講義・実践・振り返り」の研修を担当させていただきました。
研修は、佐野高校の使命(2013~2015)は何ですか? という問いかけからスタートしました。
Education is not filling of a pail, but the lighting of a fire. ~William Butler Yeats
1 自立心と進取の気概の育成
2 フェアなルール感覚の育成
3 多文化共生・国際理解教育の推進「伝える」から「伝わる」へ
各校では、校長先生が中心となって教育目標や使命(ミッション)を掲げます。
その思いや願いをどのようにして先生方が実現していくのか、がとても大切です。
それから、授業開始時3分間の重要性と、授業導入時の仕掛けづくりについて講義を行いました。
教師力養成塾e-講座の第1講座「学習する空間づくり」より、「単指示」の課題映像をご覧いただきました。
それから第3講座「授業を創る」の「目標設定」の課題映像をご覧いただきました。
模範的な映像を見せてこの通りにしなさいというものではなく、課題映像を見て、どこに課題があるのかを、
日頃の自身の授業に重ねて感じていただきました。
そして二人の若手教員に、授業開始時の3分間に、授業の目標(めあて)の提示とモチベーションを高めるトークを加えて
5分間の実践をしていただきました。
研修を終えて校長先生からメッセージをいただきました。
“今回の研修では、若手へのこうした取り組みを進めることで、ベテランがもう一度自らを振り返ってくれたら
というところが大きな狙いでもありました。
そしてその向こうに、「新しい学力」をいかに育むのか、そのために養うべきは「生徒の意欲・態度」
その一助に「学びの空間づくり」が役立てばと考えているところです。
その意味で狙いは間違いなく射たとの思いです。また、アクティブラーニングなどの取り組みが今後必
要となってくるときに、こうした学ぶ姿勢づくりや教室の空間づくりも取り入れつつ、授業全般の再構
成が必要となることは言うまでもありません。そのことにこれから導いていけたらと考えています。”
一人ひとりの子どもたちの笑顔のために……。
教師自らが学ぶことを楽しみ、心を込めて伝えていくからこそ、子どもたちの心に伝わるのです。
「公教育との協働」をテーマに、早稲田アカデミーでの人材育成の取り組みを少しずつご紹介していきたいと
願っております。
(チーフインストラクター 牛嶋孝輔)
当日の研修の様子については『週刊教育PRO(11月4日号)』に掲載される予定です。