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第4回「学習する空間づくり」勉強会を実施しました

10月24日(土)に,第4回「学習する空間づくり」勉強会を実施しました。

前半は「主体的な学びを育むためには」をテーマに,ゲストとして国立教育政策研究所より千々布 敏弥先生を
お招きして寺脇 研先生と対談いただきました。
内容について簡単にご紹介いたします。

【アクティブ・ラーニングと現況について】

*小学校では用意周到に教材を準備し,発問し,考えさせている。子どもたちから出てきた意見を吸い上げて再構築し,
最初に教えようとしていた結論にもっていっている。中学・高校でもその教育が続けばいいのだが,教え込みの授業とな
っていき,大学では講義中心となる。

*多くの小学校は汎用能力がつくような教育をしているが,できていない先生もいる。それに対しては,授業研究で周り
の先生から「教え込みの授業になってますね」と指摘される。そうして指摘されると授業研究に参加しなくなってしまう
先生もいるため,批判をせず「いい授業でしたね」としか話をしないようになる。批判する人がいなくなり,変化が生ま
れないことが問題となっている。

*教え込みの先生の授業を変えていくためには、理念的には小学校の昔ながらの授業を行えばよい。それが難しいので
あれば、戦略的にアクティブ・ラーニングの手法をマニュアル化して、マニュアルに沿った授業を行っていくことも変化
のためには必要である。

 

【アクティブ・ラーニングの手法の紹介】

*ジョンソン&ジョンソン
最もポピュラーなアクティブ・ラーニングの手法は協同学習。4人から6人の班をつくり,クループで1枚のワークシート
を解いていく。グループの中である程度のルールを作らせて司会進行をさせると,比較的盛り上がりやすい。

*佐藤学(東京大学名誉教授)「学びの共同体」
4人のグループをつくりワークシートを一人1枚ずつ渡す。最初,ワークシートは教科書レベルの簡単な内容にする。
それでも解けない子もたくさんおり,グループ内で相談させて解いていく。グループは理解の速い子と遅い子を混在させ
る。席は男女混合にたすき掛けに座らせると教え合いしやすい。「共有の課題」(動機づけの課題)から、「ジャンプ課
題」(質の高い課題)への授業展開を基本とする。

教え合いは,実は理解の遅い子が理解の速い子を支えている。
・理解の速い子は,基礎問題を理解してから応用問題を理解する。
・理解の遅い子は,応用問題に取り組むことで基礎を理解する。

*市川伸一(東京大学大学院教授)「教えて考えさせる授業」
先生が最初に解き方を教えた後,グループワークを行う。最初は隣同士で先生の解き方を教え合わせる。最初の問題を理
解できたら次はグループワークで発展問題を解かせる。


アクティブ・ラーニングは教え合いが基礎的な要素ということを学びました。生徒同士が,また先生と生徒が互いに支え
あうことでアクティブな空間が作られます。その中で「聴く」ということの大切さについて千々布先生がお話しされてい
ました。まずは相手の話を「聴き」,相手を認めることが汎用能力だけでなく,生きる力を育てる上でも基礎となる部分
ではないかと感じました。(事務局・石原)

 

次回勉強会は12月19日(土)を予定しております。引き続き「主体的な学び」について相互に紹介・意見交換する場とし
ていきたいと考えております。校種や教科を越えて,学び合い,高め合う機会を提供することを目指してまいります。
詳細は以下をご確認下さい。

こちら

また今回基調対談のゲストとしてお越しいただいた千々布先生よりメッセージを頂戴しました。
ぜひあわせてご覧下さい。
こちら

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