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「日本式教育」ノウハウ輸出~文部科学省が新組織設立へ

文部科学省は来年度,日本独特の学校教育の仕組みを新興国に“輸出”する取り組みを始めるそうです。
(以下,9月16日付 日経新聞朝刊より引用)

*来春以降,外務省や経済産業省,教育関連企業などとともに窓口となる「日本型教育の海外展開官民協働プラットフォーム」(仮称)を設立する。2016年度予算の概算要求に関連予算として1億5千万円を計上した。
*“輸出”を想定しているのは主にソフト面で,クラス内で役割分担する掃除や給食,集団で練習を重ねる運動会や部活動,防災訓練などは海外では珍しく,協調性などをはぐくむ手段として評価する新興国は少なくない。
*新組織は当面,各国のニーズを調査。どのような形でノウハウを伝えるかは今後詰めるが,専門家を派遣して強化のカリキュラムを伝えたり,現地の教員を研修したりすることを想定している。
*その他,日本の大学や専門学校,教科書や実験器具を手がける教育関連企業の海外進出を後押しする方策。

学校は知識を教えるのはもちろんのこと,チームワークや協調性を育み,コミュニケーション能力の修得など,実体験でしか培うことのできない生きる力を育む場でもあると考えています。初中等教育段階でチームワークや協調性が育成されるような工夫を取り入れている,日本式の教育は教育システムが確立していない国から注目を集めているそうです。このような教育分野での国際貢献を通して,日本に親近感をもってもらえると良いと思います。今後日本式の教育を導入した国とともにチームとして事業やプロジェクトに取り組むようになった時,いい形でチームワークを築くことができるかもしれません。
また文部科学省は,H21年度からH23年度にかけて中東地域において教育協力を行っていました。今回の取り組みと同様に朝礼,掃除や体育等の情操教育を推進していましたが,個別の小規模な取引にとどまっていたようです。その他,ナイル工科大学(2010年開校)やサウジアラビアのキング・アブドゥッラー科学技術大学(2009年開校)では,日本の協力によって理系教育が拡充されているとのこと。「まずは2~3カ国から始めたい」と担当者は考えているようですが,今後の取り組みに期待しています。

【参考】
「日本式教育」ノウハウ輸出へ…運営や規律醸成(YOMIURI ONLINE教育)