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大学入試センター試験に代わる、新テストの課題について

大学入試センター試験に代えて2020年度から始まる「大学入試希望者学力評価テスト(仮称)」は,成績を段階で表示し,思考力や表現力を中心に評価することを基本的な方針としています。また年複数回実施を目指し,「一発勝負で一点刻み」の試験を変えることを狙いとしています。6月27日付朝日新聞朝刊に掲載されていた大学入試センター名誉教授の荒井克弘さんのインタビューよると,新大学入試には以下のような課題がありそうです。(以下,6月27日付・朝日新聞朝刊34頁より抜粋)

 

◆採点基準の徹底

・・・記述式の問題については,受験生が採点結果に納得できるものでなければならない。そのためには採点基準の徹底,採点者の確保が課題。

◆問題の難易度

・・・難易度の違いが結果に影響しないように,得点を計算し直さなければならない。1科目につき2万~3万の問題の難易度を調べておく必要がある。※センター試験は29科目2000問を,大学教員が500人,50日かけてつくる。2万問で同じ体勢をとるなら,作成委員の数も費用も桁外れとなる。

◆高校生活への影響

・・・複数回にすると,生徒が試験詰めになるおそれがある

◆中間層の学力

・・・高校で授業内容を理解できているのが3割といわれているのに,専門学校なども含め8割が進学している。今問われているのは,高校,大学生の学力をどう担保するか。学力テストだけで全部を測るのではなく,大学別個の試験と分担することが欠かせない。

 

参考:「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」の詳細・報道記事

高大接続システム改革会議(第3回) 配付資料

資料3-4 「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」の主な論点整理(検討・たたき台)

新大学入試文科省素案…「CBT(Computer Based Testing)方式50万人」前例なく 課題はシステムの安定性(産経ニュース

新大学入試:記述式採用へ 思考力重視で20年度から(毎日新聞)