事務局Blog
叱るということ② 

「叱る」という言葉を,「子どもを一人前にするために必要な習慣や態度をしつける行動」と定義し,

やがては子どもが自律的に行動できるようになるための指導,「叱る」ということをどのように行うべきか,

今回はその心構えとして押さえておくべきポイントをご紹介します。

 

①自分も至らなかった(子どもだけが悪いのではない)

子どもが指示に従わなかった→叱らなければならない状況が生じた。それは指導者としての自身の態度,

見方,説明不足,注意不足などが原因の一端にはなっていないだろうか。

子どもがルールを破ったり,失敗をしたりしたことの半分の責任は,指導者たる自分にも責任の一端が

あるもの,と反省をしながら叱ることが大切では。

(但し,一方で過度に自分自身を追い込み思いつめるべきではないと考えます)

 

②半分は本人のため、半分は社会のため

叱る場合には,理由をしっかりと話しましょう。

何をどうすればよかったのか,次はどのように改善すればよいのかを具体的に話しましょう。

そして子どもを叱る上で,「本人のため」という視野だけでなく,「社会に役立つ人材を育てるため」という

広い意識も持って接したいものです。

そのためには子どもたちへ愛情ある態度で接することはもちろん,教師自身の信念や確かな価値観をもって

子どもたちを指導することができる存在であるよう学ぶ姿勢を持ち続けたいですね。

 

③叱らない・叱れないは手抜きである

約束を守らなかった子どもへの指導を怠らないようにしましょう。

「言っても直らない」「生徒に嫌われる」ことを理由に叱らない・叱れない方もいらっしゃいます。

確かに叱ることは勇気が必要です。

自分の弱さを乗り越え,責任を果たすためにも,子どもから逃げずに叱る勇気を持ちたいものです。

上手に叱ることができれば,嫌われるどころか,教師に対する信頼感を高めるきっかけとなります。

感情的に怒るのは逆効果であるのはもちろんですが,人格を否定する,他者と比較して叱る,一方的に叱る

(黙っているからと言って意見を押し付ける),全体の前で恥をかかせるように叱る,等は良くない叱り方です。

 

④子どもはよく見ているもの

ルールを守らない子どもがいた時に,教師がそのまま流してしまうと信頼関係が崩れる原因となります。

悪いこと,ルール違反をしたとき,大半の子どもは何らかの罪悪感を認識しているもの。

そこでそれを見ている教師がしっかりと叱れるかどうか。

悪いことをした子どもは叱られなければ,規範意識はどんどん低下していきます。

周りの子どもたちの道徳的内面性や子ども同士の共同活動にもマイナスの影響があるでしょう。

当然,叱らない教師の子どもたちからの求心力は低下します。

一方で,叱るべきタイミングで叱ることができる教師は求心力が高まります。

なぜなら,間違ったときに正しい方向へ導いてくれる安心感・期待感があるからに他なりません。

 

⑤叱って褒める

「怒る」という行為が前面に出てしまう人は自分の感情が中心で動いており,冷静に子どもを見ること

ができません。

ついつい生徒の長所や経験,その他背景を 考慮することなく,子どもを一方的に叱ってしまうことがあります。

それだけでなく,子どもをほめることができなくなるようです。

子どものやる気を引き出す上で,叱ることも必要ですが,「褒める」ことは不可欠です。

「この人に認められよう」という子どもの気持ちを引き出すことはとても重要です。

感情的に怒らなかったとしても,叱ったあとは授業の空気が気まずいものになります。

授業への意識や意欲が低下してしまうことがあります。

元の空気に戻すためのスイッチ,空気を切り替え,温める笑顔を身につけたいものです。

 

 可愛くば 5つ数えて 3つ褒め 2つ叱って 良き人となせ

 最後に二宮尊徳の言葉を引用させて戴きます

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(教師力養成塾事務局 杉山)