事務局Blog
「単指示」で子どもを導く

この3日間,始業式や入学式などで現職の先生方は忙しい一日を過ごされたのではないかと思います。

一方で,子どもたちと久々の再会を果たしたり,初めての出会いを迎えた先生方も多かったことと思います。

進級・入学した子どもたちと始まった新たな学校生活が充実した1年になることを祈念するばかりです。

 

新学期の授業が始まりますね。先日は学習意欲を引き出す「授業開き」のポイントを紹介しましたが,

今回は授業やその他の場面で活かせる「単指示」をご紹介します。

私たちは子どもたちの意欲と学びを引き出す授業を創る上で,「単指示」を活用することが効果的だ

と考えています。

 

「単指示」とは子どもが一つの行動だけをとるように指示を出すことです。

 

指示を出すときには,子どもが理解できる言葉で,短く明確に出すことを心がけることがポイントです。

そして,次々と指示を出すのではなく,指示が通っているかどうか,子どもたちの様子を見届け,確認す

る間を取ることが大切です。

 

単指示を徹底することで,子どもの行動に規律が生まれ,一体感のある授業空間をつくることができます。

単指示が徹底された授業は,子どもが活発に授業に参加し,ON・OFFメリハリのついた学習空間となります。

単指示は強い言葉や命令によって,子どもを押さえつけるものではありません。

子どもの主体的・能動的な行動によって,自然と指示通りの状態が作られることを目指すものなのです。

 

 単指示を効果的なものにするためには,“間”がとても重要です。

発した指示が子どもに行き渡っているか,見届けることに意味があります。

指示通りになっていないからと,すぐに指導するのではなく,子どもが自分で気づくようにしたいものです。

伝わっていない児童・生徒がいる場合には,言葉で注意するのではなく,視線を送り,児童・生徒の自発的な

行動を促しましょう。

工夫した単指示で子どもの行動を導くことができれば,子どもは自分で見通しを立てて行動できるようになっ

ていきます。

子どもが迷わない具体的な単指示を出すことを心がけ,習慣化していきましょう。

 

教師が子どもたちを統治するための規律は必要ありませんが,子どもたちが自ら学ぶための規律は必要だと

思います。

授業規律を整える際に,何らかの指示は必要になるでしょう。

分かりやすく明確に一つだけ出す指示,単指示。

単指示は教師が子どもを統制・コントロールし,教えやすい空間をつくるためのものではなく,教師の主体的な

行動(率先垂範)で子どもの行動を促し,自ら学ぶ空間を作るためのものと考えています。