事務局Blog
『グーグル、ディズニーよりも働きたい「教室」』

“One day, all children in this nation will have the opportunity to attain an excellent education.”

「いつかすべての子どもたちに、優れた教育の機会が与えられますように……。」

 ◆Teach For America

今から4年前、『いつかすべての子どもたちに-「ティーチ・フォー・アメリカ」とそこで私が学んだこと』という本を読んで衝撃を受けました。本の帯に書かれていた「何がしたいのかわからない…。そんな若者たちが『熱血教師』に早変わり!」に思わず手が伸びたのでした。

1990年、当時プリンストン大学4年生であったウェンディ・コップは、非営利団体Teach For Americaを立ち上げ、教育機会の不平等の是正を目的として、アメリカ国内の最貧困地域の学校等、最もニーズのある現場に、選抜・研修を経た学生教師を二年間派遣するプログラムを実施しています。現在は7,300名の将来有望な学生が教育問題の顕著な学校・地域で教員として働いています。卒業生はこれまで約20,000人にも及んでおり、2010年度の全米文系学生就職先人気ランキングではGoogle、Appleなどを押さえて1位を獲得しました。TFAのモデルはアメリカ全土だけでなく、イギリス、インドをはじめ、世界中で広がりつつあります。

 よい指導とはカリスマ性の問題ではないと気づいた。

 魔法のようなものでも、説明のつかないようなものでもない。

 傑出した教師たちは、生徒に対して明確な目標を設定し、人々を目標に向かって努力するよう動機付け、目標を達成するためひたむきに努力し、指導の効果を常にチェックして実績をあげていく。

 要するに、よい教師とは、よいリーダーなのだ。

 ◆出会いと学び

「ハーバードで学んでいる熱い青年がいるので帰国したら会ってほしい。」

知人を介してその青年と会いました。

松田悠介さん。

「日本の教育を変えたいんです。Teach for Americaの教師派遣プログラムを日本流にアレンジして、教育格差の是正、教師の質向上に努めたいんです。」

意気投合して、NPO設立に携わり、学習支援プログラム「寺子屋くらぶ」の研修面で共に学ぶ機会をいただきました。

教育に関心の高い学生と対話する機会が多くなり、東京大学の五月祭での教育シンポジウム、教職系サークルの勉強会の企画・運営のアドバイザーもすることになりました。さらには、研修で知り合った先生とのご縁で東京学芸大学教職大学院にて「教育ネットワークの構築方法」という授業を担当させていただきました。

 ◆Teach For  Japan

体育教師がハーバードで見つけた転職『グーグル、ディズニーよりも働きたい「教室」』という松田悠介さんの新刊がダイヤモンド社より出版されました。

学習支援プログラムである「寺子屋くらぶ」の活動を経て、学校に先生を2年間送り込む「ネクスト・ティーチャー・プログラム」が、いよいよスタートします。

4年前に熱く語っていた松田さんの夢が、今実現しようとしています。

日本の教育や未来を変える一石になるかもしれない若者たちの活動を、これからも見守っていきたいと思います。

http://teachforjapan.org/