教育関連記事
学校週6日制について②

週5日制が始まったのは1992年(平成4年)の9月です。月1回から始まり、平成7年4月からは月2回と段階的に実施されてきました。

そして平成8年の中央教育審議会答申においても、学校・家庭・地域社会の相互連携を前提として子どもたちに「ゆとり」を確保し、「子どもたちに生活体験、社会体験や自然体験など様々な活動を経験させ、自ら学び自ら考える力や豊かな人間性などの『生きる力』を育む」ことを目的として、完全学校週5日制の実施が提言されました。
 この提言を受け、平成14年度から完全学校週5日制が実施されています。

導入からすでに20年以上が経過しています。学校の現場からも、土曜日を休日とした場合の平日の負担が大きく、結果的に週6日制の方が「ゆとり」がある、という声も聞いたことがあります。前回紹介した「産経ニュース(金曜討論)」において今井文男氏も、「6日制になれば、平日に集中している授業時間を分散させることで、現状の時間割の詰め込みが緩和でき、放課後に特別活動の時間も生まれる。特に担任と児童生徒とが関わる相談活動の時間が確保できることは、いま問題のいじめ対策にも効果があるだろう」と週6日制のメリットについて述べています。

さて、少し前になりますが、3月21日の朝日新聞朝刊において、朝日新聞社とベネッセ教育研究開発センターが4年に1回共同で実施している小中学校保護者意識調査の3回目の結果が発表されていました。

その中で、「公立学校の完全学校週5日制を完全学校週6日制に戻した方がよいという意見がありいます。これについて、あなたはどう思いますか」という問いがありました。

全国調査(全国の公立の小2生、小5生、中2生をもつ保護者6,831名(配布数8,776名、回収率77.9%)、調査協力校:公立小学校28校、公立中学校25校)の結果は次のような結果であったということです。

  1. 全ての土曜日を休みにするのがいい・・・17.9%(小:18.5%/中:16.6%)
  2. 月に2回くらい土曜日に学校があるのがいい・・・57.3%(小:57.6%/中:56.8%)
  3. 全ての土曜日に学校があるのがいい・・・23.4%(小:22.7%/中:24.8%)

隔週も含めると、実に80%以上の保護者が完全週5日制に反対。週6日制に賛成しているということが分かります。

一方で、法律上教職員の勤務時間は週40時間と定められており、土曜授業の実施には教職員の増員が不可欠です。特に少人数学級が進んでいる小学校の負担は大きくなるでしょう。

東京都でも、土曜授業導入に先行して2006年(平成17年)度に教員の休日に関する規則を改正し、代休取得期間を前後2ヶ月から前後4ヶ月に拡大しています。しかし、完全週6日制に戻すとなると、年間30回以上の授業が土曜日に行われるので、代休取得も相当大変そうです。

ワークライフバランスが叫ばれる今、子ども達の受ける教育の質を担保するためには、教職員の労働環境は無視できません。ということで、結局は週5日制の見直しについては、子ども達の学習環境と教職員の労働環境のバランスを踏まえて行うべきという月並みの結論に辿り着いてしまいます。。皆様は、いかがお考えでしょうか。