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新学期の授業開き

教師力養成塾e-講座の基礎編「授業を開く」や練成編「授業を創る」で学んだことを、

皆様は実際の授業でどのように活用してくださっていますでしょうか。

 

私はこれまで早稲田アカデミーの初回授業で以下のようなルールを生徒と共有してまいりました。

小学生向けのものが多いですが、中学生でも活用できるかもしれません。

ご参考になれば幸いです。

 

授業時のルール。

「発言者は一人!」

・・・「私語をしない」ということを、「発言者は一人!」と言い換えて生徒と共有しました。

先生がお話しているときは黙って聴くこと。

・・・「今みんながこうやって聴いてくれている状態ですね。先生はみんながこうやって真剣に話しを聴いてくれるとうれしいんです!」

お友達が発表しているときも黙って聴くこと。

・・・「途中でつかえたり、まちがったりしても、だまって最後まで聴いてあげましょう。皆さんも自分が発表しているときに真剣に聴いてもらえるとうれしいですよね!」

発言したいときは、手を挙げて先生の許可を待ち、指名されてから発言すること。

・・・「静かに手を挙げること。指名されてから発言すること。」を強調します。

 

3つのことを意識すると授業が楽しくなる!(その1)

姿勢…体も心も。礼儀正しく。しっかりと座る、手を挙げる、両手を使って作業する。

表情…喜怒哀楽を顔に出そう。笑顔が嫌いな人なんていない。鏡を見てニッコリしてみよう。

発声…大きく口を開けて、はっきりと発声してみよう。おなかから声を出すつもりで。

 

3つのことを意識すると授業が楽しくなる!(その2)

見ること…じっくりと見つめる。本質を見る目を養おう。見えないものを見るつもりで。

聴くこと…「聞く」は閉ざされた小さな耳でただ聞こえるだけ。「聴く」は心を傾けて大きな耳でどんなに小さな音でも聞き逃さない。聞こえない音を聴くつもりで。

分かち合うこと…クラスでともに学びあう友達の発表からも学ばせていただけることはたくさんある。また、あなたの発表がほかのみんなのよい刺激になることもたくさんある。お互いに学ばせていただく気持ちをもちましょう。

 

全ての科目において問題を解く際に気をつけること。

問題をよく読む…問題を丁寧に読み、問われていることを確認することが第一歩です。

方針を立てる…問われていることにどのように答えるかを考えてみましょう。

丁寧に解く・・・解答の手がかりに印を付けながら解いていきましょう。算数の途中式も丁寧に。

時間の許す限り見直す・・・見直しで間違いを発見できる力が入試で合否を決めます。

 

ひとつのことを伝えるために、3つか4つに分解して、あるいは組み合わせて説明すると印象に残るようでした。

 

何のためにルールを設けるのか?

それは楽しい授業を生徒と共に分かち合うためです。

 

ルールを破るとペナルティーを与える、という設定よりも

ルールを守ると楽しくなる、という設定のほうが生徒に伝わるようです。

 

過去に、小学校の先生が教師力養成塾のスクーリングで実践してくださった「授業開き」がとても印象的でした。

先生は「クラスのきまり」と言ったあとで、黒板に大きく「聴」という漢字を書きました。

「この漢字の中にはどんな漢字がかくれているかな?」

「はい!耳です!」

「そうね、耳ね。」先生はそう言って、黒板に大きな耳の絵を描きました。

「他にはどんな漢字がかくれているかな?」

「はい!心です!」

「そうね、よく見つけられたわね。心ですね。心の中でお話している人のことを『がんばれ~!』って応援してあげるんですね。」

先生はそう言って、大きなハートの絵を黒板に描きました。

「まだあるかな?」

「十です!」

「はい十ですね!この説明はあとでしますね。」

「あとひとつ残りました、これは何でしょう?」

「四です!」

「はい!四ですね!」

「質問を少し変えますね。おはなしをきくときに、耳をかたむけて、心の中で『がんばれ~!』っておうえんしてあげて、もうひとつすることはなんだか分かりますか?」

「はい、おはなしする人のことを見るだと思います!」

「先生分かりました!」

「どうぞ!」

「四は目だと思います!」

「すごいですね!四を転がすと目になりますね!」

「お話しする人をよく見て、耳をかたむけて、心の中で『がんばれ~!』っておうえんしてあげるようにきくこと。」

「これを、このクラスのきまりにしたいと思います。」

黒板に大きなハートと耳と目のイラストが描かれました。

「この3つがそろってお話がきけたとき、十点満点なんですね!」

 

新学期の授業開きで、皆さんは生徒とどのような約束(ルール)を交わしましたか?