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科学の甲子園から理科教育について考えたこと

全国の高校生が科学の知識や技能を競う「第2回科学の甲子園全国大会」(科学技術振興機構主催)が3月23日・24日に兵庫県西宮市で行われ、愛知県立岡崎高校が優勝とのことです。2位は私立灘高校(兵庫県)、3位は国立筑波大付属駒場高校(東京都)ということで、昨年優勝の浦和高校に続いて2年連続で県立高校が優勝したということです。(出場校一覧はこちら⇒『2013出場校』)

『科学の甲子園』とは、「高等学校(中等教育学校後期課程・高等専門学校を含む)等の生徒チームを対象として、理科・数学・情報における複数分野の競技を行う取り組み」として科学技術振興機構(JST)が主催しているものであり、「全国の科学好きな高校生が集い、競い合い、活躍できる場を創ることで、科学好きの裾野を広げるとともに、トップ層を伸ばすことを目指し」たものだそうです。(JSTのHPより)

理科の授業において、「観察・実験」を中心とした授業に比べると、「なぜそうなるか」という仮説と根拠を考えるという授業に積極的かつ意欲的に授業に参加する生徒が少ないと聞いたことがあります。また、以前紹介したTIMSS2011の結果のアンケートの数値を見てもその傾向を知ることができます。

平成15(2003)年の調査では、小学4年生の81%が理科の勉強は楽しいと答え、同じく81%の生徒が理科の勉強が好きだと答えていました。しかし、その学年の生徒達が中学2年生になった4年後、平成19(2007)年の調査結果では、理科の勉強は楽しいと答えた生徒は59%、理科の勉強が好きだと答えた生徒は52%と減少しています。

平成19(2007)年と平成23(2011)年の調査結果を比較してみても、「理科の勉強が楽しい」と答えた生徒は小学4年生で87%いたのが、中学2年生では63%に減少し、「理科の勉強が好きだ」と答えた生徒は、小学4年生で82%いたのが、中学2年生では53%に減少しています。

小学生段階では、国際平均値を上回る結果ですが、中学生になると、国際平均を大きく下回ってしまっています。あくまで数値から見た傾向なので、それだけで判断できるものではありませんが、中学に入り、より詳しい内容を学ぶ段において、「理科が楽しい」「理科が好きだ」という生徒が減少していることは「理科離れ」の一面を表しているのでしょうか。

これまでの日本の経済的な発展を支えてきたのは先人の努力と科学技術に裏打ちされた産業の発展によるのは間違いないでしょうから、今後の日本の未来を拓くためにも、理科に対する興味や意欲の芽がつぶされないよう工夫することや、科学甲子園のように萌え出た芽を伸ばす工夫が大切であると感じた次第です。

科学技術振興機構(JST)では、この他

といった情報提供サイトも充実しています。

理科を中心として指導に生かせる情報も見つかるかもしれません。

他にも情報収集に役立つサイトがありましたら、是非共有させてください。